私の幼児記憶

皆さんが物心つく前の1番幼いころの幼児記憶はなんですか?人によって、ハイハイしていた頃の記憶があるよ、なんて人もいるみたいですが、私の場合は幼稚園に入る前後の4歳くらいの記憶が、生まれてから1番小さいときの記憶だと思います。しかし正確な時期が特定できていない記憶が2種類あり、どっちが人生最初の記憶になるのか判別できません。

 

1つは、内装が全体的に緑っぽい手術室のような歯医者さんに置き去りにされて、初老の男性の先生に叱りつけられながら、無理矢理虫歯治療をされたという記憶です。はっきり言って、あまりの恐怖に脳に記憶が焼き付いてしまったような記憶だと思います。もう一つの記憶は、マンションの外廊下のような場所で、オレンジ色のフロアで母親と一緒に歩いている時に外からひらひらと舞いこんできた雪を、母親が手袋に行って雪の結晶を見せてくれた記憶です。

 

「これが雪だよ。初めて見たね。」というようなセリフの記憶があります。後になって母親にこの話をして、事実関係を聞いてみると、私が幼稚園に入る前に住んでいた当時のマンションに確かに外階段があって、フロアもオレンジ色に塗装していたことが、母親の記憶にも残っていました。

 

そして物心つく前に歯医者さんに連れていかれて、初老の歯科医から、「お母さんは安心ですから買い物にでも行ってきてください。」と言われて、幼い私1人で治療を受けた事実もあることがわかりました。つまりどちらの記憶も、他の人から聞いて刷り込まれた記憶と言うわけではなく、幼い私の確かな記憶だと実証されたわけです。

 

結局、歯医者に行ったのと、マンションで雪が降った日の前後関係は、母親に聞いてもはっきり分からなかったので、私個人としては人生最初の記憶は、歯医者さんの恐怖の治療の記憶よりは、母親と見た初めての美しい雪の結晶の記憶であって欲しいと思っています。